TSUYAMA FURNITURE

杉・桧の産地である岡山県の中山間地に位置する津山市では、古くから特長ある木材加工品が製造されてきました。こうした津山企業の技術を用いて、地元産材の本来の美しさをシンプルに表現した家具シリーズ「TSUYAMAFURNITURE津山家具」を発表致します。この地産地消の仕組みによって、上質な杉・桧の質感や心地よさを知っていただくと共に、環境にとっても森にとっても良い循環を生み出せれば幸いです。

地域に根づく、世界に開かれたブランド

TSUYAMA FURNITUREは、2019年、行政（津山市）の主導により設立されました。その目的は、「開かれた地域ブランド」を構築すること。津山市の特産の杉や桧を材料に、行政、デザイナー、そして市内に拠点を置く木工メーカーが手を携え、ここでしか生み出せない家具をプロデュースしていきます。 また、家具を通して、津山市の木材のことを知っていただき、持続可能な未来を築いていくことを願っています。

未来のために、質量ともに優れる針葉樹を活用

津山市が属する岡山県の美作地域は、国内でも有数の杉と桧の産地です。それぞれ美作杉、美作桧と呼ばれますが、特に桧の生産量は日本一ともいわれます。そのため、製材所や加工所など、木材産業の集積地でもあります。津山市では、2012年に「津山市森づくり条例」を制定、2015年に「津山市森づくり基本計画」を策定するなど、日本の林業が抱える問題に向き合いながら、必要な施策を行ってきました。県内の針葉樹林のほとんどが戦後の人工造林であるため、針葉樹を活用して、次の造林のサイクルへ向かうことは、国土にとっても大切なのです。 高品質な木材を安定供給できること、それらを扱うスペシャリストがいること、そして未来の森林、国土のために。TSUYAMA FURNITUREの誕生には、こうした背景があるのです。